べっ甲の製造工程

・材料選び

 製作する製品の出来上がりをイメージしながら材料の選別をします。
 材料といっても甲羅の部位によって様々な色味や柄、粘りや強度が異なります。
また、個体によっても色味や柄が異なるため材料選びには職人のセンスが出ます。

材料選び

 

・切り出し・荒削り
 制作する製品の形を描き、色味や柄、厚みを合わせながら弓鋸(糸ノコ)で切り出していきます。その後、素材のキズをカンギを使って取り除き、トクサやサンドペーパー等で整えていきます。

切り出し荒削り切り出し荒削り

 

・張り合わせ
 整えた各部材を水に浸し、つぎ板と熱した鉄板に挟み万力で圧力をかけ張り合わせます。
この時、接着剤は一切使用致しません。
 甲羅自体に膠(ニカワ)の成分が含まれており、熱と水と圧力だけで甲羅同士が融合するのです。
 この作業は各部材のクセや状態、温度、圧力の加減で製品になった時の良否が決まるため、最も職人の経験がものを言う重要な工程です。

張り合わせ張り合わせ張り合わせ張り合わせ張り合わせ

 

・成形
 張り合わせた材料をそれぞれの製品に応じて切断、曲げ、彫り、型抜き、削り等の工程を行います。

成形成形

 

・仕上げ・磨き
 耐水ペーパーを用いて段階的に表面を整え、研磨剤を含ませたバフで磨きます。最後は鹿革で拭き上げて完成です。